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脳神経血管内治療科

医師紹介

 
  • 責任医師 副部長
  • 戸村 九月(とむら ながつき)
  • ● 卒業年次:
    平成19年
  • ● 専門分野:

    脳血管内治療、脳神経外科、救急医学

  • ● 学会専門医・認定医:

    日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、日本救急医学会救急科専門医、日本医師会認定産業医

診療科紹介

 脳神経血管内治療科は、脳卒中に対する急性期血栓回収療法を中心とした緊急性の高い脳血管疾患に対応するため、平成29年7月に新設されました。当院神経内科・脳神経外科の医師と協力し、同12月からは24時間体制で救急患者に対応しております。これまで同様に、救急隊からのスムーズな受け入れを目的とした直通電話である脳卒中ホットラインは継続して運用しており、t-PA静注療法(血栓溶解療法)はもとより脳動脈瘤コイル塞栓術、頭蓋内主幹動脈に対する血管形成術や頸動脈狭窄に対するステント留置術なども症例に応じて治療を行うことが可能となりました。その他の対象疾患としては脳腫瘍や頭頚部腫瘍に対する栄養血管閉塞や脳動脈瘤コイル塞栓術、閉塞性脳血管障害、脳動静脈奇形や硬膜動静脈奇形といったシャント疾患に対しても、適応を見て治療を行っています。
 急性期高度救急医療を実践する地域基幹病院としての役割を果たすともに、地域医療のニーズに応えて近隣の住民や医療機関の方々に認知頂けるよう努力して参ります。

主な対象疾患

超急性期脳塞栓症

 脳主幹動脈閉塞の主な原因は心原性脳塞栓症と考えられており、その半数以上は心房細動という不整脈により形成された血栓塞栓症とされています。一度発症したら可能な限り速やかに閉塞を解除しなければ、閉塞血管部位に応じた梗塞が起こり、重篤な後遺症が残ることがあります。
 近年、この脳主幹動脈の閉塞を再開通させるための種々な医療機器(デバイス)が開発されており、ペナンブラシステムという太い血管吸引用のカテーテルと、ステントリトリーバーと呼ばれる金属製の網目の入った筒のような機器の2つに大別されています。前者は非常に柔軟な形態を持ち、脳血管の閉塞部位までカテーテルが挿入できるため、詰まった血栓をさながら掃除機のように吸引除去することが可能です。後者は閉塞している血栓部分まで誘導した後に、デバイスを展開して血管径に合わせて拡張させることで、中に入り込んだ血栓を捕捉して絡め取るように回収が可能です。これら2つの方法を用いることによって、近年では80~90%の確率で再開通させることができるようになりました。
 脳塞栓症を発症された後に血栓回収療法がなされ、無事再開通に至った場合でも、必ずしも予後が伴わないことがあり、その理由として発症から再開通までの経過時間が重要とされています。当院では治療マニュアルや院内フローチャートの作成、院内勉強会等を行って、救急搬送から再開通療法までの流れが速やかに進むように心掛けております。発症から来院までの時間経過が少しでも短くなるように、近隣病院とも連携していくよう努めております。
 昨年、国内のガイドラインにおいても条件を満たせば16時間あるいは24時間以内までの閉塞血管への再開通治療が認められ、さらなる治療適応患者の拡大と疾患の予後改善が期待されています。

  • ペナンブラシステム

    ペナンブラシステム

  • ステントリトリーバー(Trevo XP)

    ステントリトリーバー(Trevo XP)

脳動脈瘤コイル塞栓術

 脳動脈瘤とは脳の大事な血管の一部が外側に向かって膨れる病気です。膨らみが大きくなると壁が薄くなるため、血圧に耐え切れなくなり破裂した結果、くも膜下出血という病気になります。くも膜下出血は非常に重篤な疾患であり、破裂した場合は再出血を防ぐ観点から、また未破裂の場合においては破裂を予防する観点から脳動脈瘤の治療が以前より行われております。
 脳動脈瘤に対する根本的な内科的治療は無く、高血圧などの動脈硬化因子を抑える様にする以外には有効な治療はありませんが、外科的治療は、破裂時には緊急での治療となることがほとんどですが、未破裂においては、外来や検査入院を行なって十分に検討した上で、患者さんの状態や年齢、動脈瘤の場所や大きさに合わせて治療時期を相談して破裂予防の手術を行います。
 治療法は開頭クリッピング術と血管内治療(脳コイル塞栓術)があります。当科で行なっているものは後者であり、細いカテーテルという管を瘤内に挿入して、非常に柔らかいプラチナ製のコイルを瘤内に充填していきます。安全に治療を行うために高性能な極小の風船(バルーン)を動脈瘤の入り口においたり、高性能な極小のステントと呼ばれる金属製の筒を動脈瘤の元になった血管に留置したりすることもあります。頭を開ける治療法ではないため、低侵襲であり、手術時間も一般的には開頭術より短時間で施行できます。治療後に普段の生活に早く戻ることができ、将来性の高い治療法です。

・動脈瘤は画面中央、動脈瘤の根元から枝分かれした血管は温存しています。
(左が治療前、中は治療後、右はコイルの形状が黒く表示されています)

主な治療と診断撮影実績

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平成30年度(20184月〜20193月) 平成31年度(2019年4月~2020年3月)
急性期血栓回収療法 25件 35件
頭蓋内血管形成術 6件 2件
脳動脈瘤コイル塞栓術(破裂・未破裂) 20件 28件
硬膜動静脈瘻、脳動静脈奇形塞栓術 6件 4件
頸動脈ステント留置術 10件 20件
その他 6件 13件
治療症例 累計 73件 102件
診断血管撮影 199件 220件

外来案内

診察時間

午前

☆戸村

※ 毎週金曜日 午前に紹介枠を3枠(9時、10時、11時)確保しており、午後は主に治療後の外来通院枠とさせて頂いています。予約センター(045-474-8882)から、ご予約ください。

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