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メール相談から学ぶコロナ感染拡大時におけるメンタルヘルス(第11回)2020年9月18日

病院からのお知らせ

勤労者メンタルヘルスセンター長  山本晴義

事例⑪ 上司からの誘いを断れません。

(相談者 男性 30代 営業職)

【相談メール】

飲み会好きの上司がいます。その上司は愛煙家で、まったく気にせずに煙をまき散らすこともあって、以前からあまり気乗りしませんでした。このご時世、新型コロナウイルスの影響を考えてできるだけ外食は控えたいところですが、緊急事態宣言が解除されたからと以前と同じように誘ってきます。断ろうとする人もいますが、露骨に不機嫌になります。そうなると誘われても断ることができず、正直参っています。

【回答メール】 

それは困りましたね。外食を自粛したいという考え、そして上司の誘いを断れないあなたの気持ちは理解できます。

自分と相手をともに大切にしながら、自分の思いをきちんと伝えるコミュニケーションを、「アサーション」といいます。
あなたの場合、相手を大切にしているものの、自分の思いはきちんと伝えられていないようです。これは、「ノンアサーティブ」といい、ストレスを招くことになります。
逆に、上司のように、自分を大切にしているものの、相手を尊重できていない「アグレッシブ」な関わりも、あまり良いコミュニケーションとは言えません。
上司と部下の関係があるとしても、「NO」と言うことは決して悪いことではありません。ただし、そこには「相手を尊重する」という気持ちが必要です。それがないまま自分の考えを押し付けてしまうと、関係が悪くなります。
そこで、上手に断る基本的なステップをご紹介します。

①謝罪
②断る理由を述べる
③断る
④代替案の提示

今回であれば「せっかくのお誘いなのにすみません(謝罪)。このところ新型コロナウイルスの感染者数が増えていて、家族からも外食は控えるように言われており(断る理由を伝える)、今回は参加できません(断る)。私にも家族にも少し余裕ができたらお知らせしますので、それまでは失礼します(代替案の提示)」となります。
誰にでもアサーション権(主張する権利)はあり、同じように相手にも「NO」と言う権利があります。
あなただけが責任を感じる必要はありません。一時的に対立したとしても、アサーションを心がけていれば相手との繋がりは続き、よりよい関係になっていくはずです。

【対応のポイント】

アサーションは、私が大切にしている考え方の1つです。人には少なからず「人を傷つけてはいけない」「相手に好かれるべき」という思いがあります。ただ、どんなに注意しても傷つけてしまうことはあるし、自分を抑えてばかりでは、生きている意味を見失うこともあるでしょう。そのような方に対して、「傷つけない方がいいけれど、時には傷つけてしまうこともある」と考えましょう、と言うことがあります。つねに気遣うより、傷つけたときには素直に謝って関係修復するほうが建設的だし、自分自身も生きがいを感じられるはずです。

※ 実際に送られてきた相談メールを参考に、相談者のプライバシーを考慮して作成しています。

勤労者こころのメール相談(mental-tel@yokohamah.johas.go.jp)

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登録日:2020年09月18日

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