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メール相談から学ぶコロナ感染拡大時におけるメンタルヘルス(第17回)2021年3月12日

病院からのお知らせ

勤労者メンタルヘルスセンター長  山本晴義

事例⑰ 孫に会えなくても寂しくありません

(相談者 男性 60代 機械製造)

【相談メール】

コロナ禍ということで、年末年始などの息子家族の帰省がなくなりました。妻は寂しがっていますが、私は「ゆっくり過ごせる」と内心喜んでいます。同年代の友人たちは「孫は目に入れてもいたくない」と言いますが、私は会っていても疲れるばかりで、むしろ迷惑にすら思えます。その意味ではコロナ様様です。私がおかしいのでしょうか?

【回答メール】 

あなたの言うように「孫は可愛いもの」という風潮は確かにあるように感じます。同時に、「そう思わなければならない」と考える人も多くいるかもしれません。

まず、慣れ親しんだ日常に変化が生じることは、どんなことであれストレスになり得ます。たとえ我が子や孫だとしても、夫婦2人暮らしの日常が一時的に大きく変化するわけですから、ストレスを感じるのは自然なことです。

また、人にはそれぞれ、適切な“距離感”があります。パーソナルスペースといって、心理的な縄張りのようなものです。

縄張りですから、侵入されると、不快感や嫌悪感を抱きます。物理的な距離はもちろん、相手への印象や関係によっても異なります。また、男性の方が広い(遠い方が心地良い)傾向にあると言われています。

もしお孫さんが幼いなら、抱っこなどで必然的に近くなりがちでしょう。パーソナルスペースが広い方にとっては負担になり得ます。

そうはいっても、人間関係はいろいろな要因で変化します。あなたの悩みも「今」の考えと気持ちにすぎません。「コロコロ変わる」から「こころ」という逸話があるほど、人間の考えや気持ちはコロコロ変わるものです。

ある程度距離を取り、余裕を持って接しながら、長い時間を掛けて、適切な距離になっていくこともあります。

たとえ新型コロナウイルスの流行が落ち着いても、ご自身の負担にならない距離で接していれば、お互いに心地良い距離感を育んでいけますよ。

【対応のポイント】

このメールに限らず「コロナによって良いことがあった」と思っている方は一定数いるようです。私自身、医療従事者として厳しい生活を送っていますが「不謹慎だ」「つらい人もいるのに」と目くじらを立てず、おひとりおひとりの気持ちに寄り添うことを心掛けています。同時に、違う捉え方もあるのですよ、とそっと示すことも大切にしています。

※ 実際に送られてきた相談メールを参考に、相談者のプライバシーを考慮して作成しています。

勤労者こころのメール相談(mental-tel@yokohamah.johas.go.jp)

勤労者メンタルヘルスセンター山本晴義センター長(心療内科医)が自らお答えするメール相談です。年中無休の24時間、無料でお受けしており、24時間以内にご返信いたします。

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登録日:2021年03月12日

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